1. 上臼は中央の回転軸の上に載っていて,木製の取っ手で回しました。

2. 上臼が下臼の上で回っている間に,穀粒を臼石の間に投入し,粉砕しました。

3. 現存するこのタイプの上臼は,大きさが直径約45センチから90センチのものまで様々です。

4. この臼は,投入口の役目を果たす砂時計の形をした重い上臼と,円錐形の下臼から成っています。

5. 通常,二人の女性が向かい合って座り,各々片方の手に取っ手を持って上臼を回しました。(

6. 下臼の上面はわずかに凸面をなし,それに合うように上臼の下面はわずかに凹面になっていました。

7. また,じょうご形の孔を上臼にもうけて,そこに穀粒を投入すれば自動的に臼石の間に落ちてゆくようにしました。

8. ルカ 17:35)一方の人が空いている手で穀粒を上臼の投入口に少しずつ入れ,もう一方の人が臼の縁から盆,または臼の下に敷いた布の上にこぼれ落ちる粉を集めました。